专利摘要:

公开号:WO1990010881A1
申请号:PCT/JP1990/000339
申请日:1990-03-15
公开日:1990-09-20
发明作者:Yukio Taniguchi;Minoru Utsumi
申请人:Dai Nippon Printing Co., Ltd.;
IPC主号:G03H1-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 フィ ルタの作製及び複製方法並びにフ ィルタ付感光体 の製造方法 技 術 分 野
[0002] 本発明はフィルタの作製及び複製方法並びにフ ィ ルタ 付感光体の製造方法に係わり、 特にホログラ フィ技術を 応用したカラ一フィ ルタの作製方法及び複製方 、 さら に静電画像記録方法に使用するのに適したフィ ルゥ付感 光体の製造方法に関する。 背 景 技 術
[0003] 従来、 各種分野で利用されているカラ一フ ィ ルタとし て染色タイプのものが用いられてきたが、 その製造工程 が複雑なため、 それに代えてホログラフィ技術を応用し てカラ一フィルタを作製することが試みられている。
[0004] 第 1図はこのような従来のホログラフィ技術を応用し たカ ラ一フィ ルタ作製方法を説明するための図である。
[0005] 図において、 感光材料 1 2 と ミ ラー 1 3 とを対向配置 し、 さらに、 例えばス ト ライプパタ一ンを有するマスク 1 1を感光材料 1 2に密着して配置し、 マスク 1 1側か ら光を入射させ、 ミ ラ一 1 3からの反射光との干渉縞を 感光材料 1 2に記録してス トラィプ状のマスク像を記録 してカラーフィルタを作製している。 しかしながら、 第 1図に示すような従来の作製方法で は、 感光材料とマスクを密着させる場合にゴミ等がはさ まっていると、 ギャ ップが変化してボケが生じ、 感光材 料とマスクとを常に一定の関係で密着させることは非常 に困難であった。
[0006] また、 一定の間隔での密着が行えたとしてもマスクの ィメ ージは感光材料自体の厚みに起因するボケを生ずる ことになる。
[0007] また、 カラ一フィルタとして使用されるものとして、 従来、 染色タイプのものが使用されている。
[0008] 第 2図は従来の染色タイブのカラーフィ ルタ作製方法 を示す図である。
[0009] 図に示すように、 まずガラス基板 2 1 にゼラチン層 2 2を塗布し、 次いでパターン露光を行って、 ゼラチンパ ター ン層 2 3を形成する。 そしてタ ンニン酸処理等によ り染料をゼラチンパターン層 2 3に固着させて染色パタ —ン層 2 4を形成することにより、 単色のパタ一ンフィ ルタを作製することができる。 そして、 パターン露光、 ゼラチンパターン層 染色パタ一ン層を形成する工程を 3色についてそれぞれ行うことによりカラーフィ ルタを 形成することができ、 そのパターンがス ト ライプ状、 モ ザィ ク状等いろいろのものが得られる。
[0010] しかしながら、 第 2図に示した従来の染色タイプの力 ラーフィルタ作製方法では、 製造工程が複雑であり、 そ のため製造コス トが高くなつてしまうとともに、 充分な 解像度のバタ一ンを作製することが困難であった。
[0011] また、 シアン、 マゼンダ、 イ ェロー或いは R, G , B 3色についての 3回のパタ一ン露光、 または他の 2色の 2回のパターン露光を必要とするため、 その位置合わせ が極めて困難であった。
[0012] ところで、 高感度 ¾影技術として銀塩写真法が従来知 られている。 この写真法においては、 撮影像は現像工程 を経てフ ィ ルム等に記録され、 画像を再現する場合には 銀塩乳剤 (印画紙等) を用いるか、 または現像フ ィ ルム を光学走査して陰極線管 (以下 C R T ) に再現させる等 により行われている。
[0013] また、 光導電層に電極を蒸着し、 陪所で光導電層上に コロナ帯電により全面帯電させ、 次いで強い光で露光し て光の当たった部位の光導電層を導電 t -にし、 その部位 の電荷をリ ーク させて除去することにより、 静電荷潜像 を光導電層の面上に光学的に形成させ、 その残留静電荷 と逆極性の電荷 (または同極性の電荷) を有する トナー を付着させて現像する電子写真技術があるが、 これは主 として複写用に用いられており、 一般に低感度のため撮 影用としては使用できず、 静電荷の保持時間が短いため に静電潜像形成後、 直ちに トナー現像するのが普通であ る。
[0014] また、 T V撮影技術は撮像管で撮影し、 光半導体を利 用して得た画像情報を電気信号として取り出し、 そのま ま C R Tに出力させるか、 磁気記録等を用いてビデオ記 録し、 任意の時に C R T上に像出力させる等の方法があ る o
[0015] 銀塩写真法は、 被写体像を保存する手段としてすぐれ ているが、 銀塩像を形成させるために現像工程を必要と し、 像再現においてはハ一ドコ ピー、 ソフ トコ ピー (C R T出力) 等に至る複雑な光学的、 電気的、 または化学 的処理が必要である。
[0016] 電子写真技術は、 得られた静電潜像の顕像化は銀塩写 真法よりも簡単、 迅速であるが潜像保存は極めて短く、 現像剤の解離性、 画質等は銀塩に劣る。
[0017] T V撮影技術は撮像管で得られた電気的像信号を取り 出し、 また記録するためには線順次走査が必要となる。 線順次走査は撮像管内では電子ビームで、 ビデオ記録で は磁気へッ ドで行うが、 解像性は走査線数に依存するた め、 銀塩写真のような面状アナログ記録に比して著しく 劣化する。
[0018] また、 近年発達しつつある固体撮像素子 (C C D等) を利用した T V撮像系も解像性に関しては本質的に同様 <5、ある。
[0019] これらの技術の内蔵する問題点は画像記録が高品質、 高解像であれば処理工程が複雑であり、 工程が簡便であ れば記憶機能の欠如、 あるいは画質の基本的劣化等があ つ o
[0020] 本発明者は、 先に前面に電極が設けられた光導電層か らなる感光体と、 該感光体に対向し、 後面に電極が設け られた電荷保持層からなる電荷保持媒体とを光軸上に配 置し、 両電極間に電圧を印加しつつ露光することにより 入射光学像に応じた静電潜像を電荷保持媒体上に形成す る静電画像記録再生方法を出願 (特願昭 6 3 - 1 2 1 5 9 2号) した。
[0021] この静電画像記録再生方法において、 感光体は電極上 に光導電層が積層されることにより構成され、 その光導 電層側から電荷保持媒体と対向して配置され、 両電極 ng に電圧を印加しつつ感光体側からのバタ一ン露光により 像電荷を電荷保持媒体に蓄積させるものである。 この際 に、 感光体前面の光路中に力ラーフィルタを配匿するこ とによりカ ラー画像を形成することができる。 このカラ 一フィ ルタは感光体と離して配置してもよいが、 感光体 と一体に形成されてもよいものである。
[0022] しかしながらフィルタを感光体に一体化させるにあた り、 感光体に 1枚ずっフィ ルタをラ ミ ネー トすることは 大変な作業となるという B¾题が生じる。
[0023] 本発明の目的は、 マスクと感光材料との精密な密着を 要せず、 シャープなマスク像を感光材料中に記録して精 細なフィ ルタを作製することができる力ラーフィ ルタの 作製方法を提供することである。
[0024] 本発明の他の目的は、 ホ ト リ ソの工程、 精密な位置合 わせ等を不要にし、 充分な解像度を得ることが可能なホ ログラムを用いたカラーフィ ルタの複製方法を提供する ことである。 本発明は静電画像記録において使用される感光体にフ ィルタを効率よく積層することができる方法を提供する ことである。 発 明 の 開 示
[0025] そのために本発明は感光材料と所定のバタ一ンを有す るマスクとを所定問隔離して対向配置し、 感光材料及び マスクにそれぞれ反対方向から光を照射してホログラム を作製し、 次いで該ホ口グラムと感光材料とを所定間隔 離して対向配置し、 感光材料を通してホログラムに光を 照射し、 ホログラムからの反射回折光と照射光の干渉縞 を感光材料中に記録することを特徴とする。
[0026] 上記構成により、 マスクと感光材料との精密な密着を 要せず、 さらにマスク像を感光材料層中に再生すること きができるので、 像のボケが生ずることがなく、 精細な ホログラフィ ックカラーフィルタを作製することが可能 となる。
[0027] また、 本発明は、 R, G, Bパターンが記録されたマ スターホログラムと、 感光材料とを対向配置し、 感光材 料を通してホログラムに R, G, Bの 3色混合光を照射 し、 ホログラムからの反射回折光と照射光の干渉縞を感 光材料に転写複製することを特徴とする。
[0028] 上記構成により、 1回の露光でマスターホログラムの 再生像を感光材料に複製することができ、 その結果、 ホ ト リソの工程、 精密な位置合わせ等を不要とすることが できる。
[0029] また本発明は、 透明支持体上に透明電極層及び光導電 層を順次積層した感光体にフィルタ層を設けるに際し、 支持体上にフィ ルタ層、 接着剤層を順次積層した第 1の 積層体と、 キ ヤ リアーフ ィ ルム上に剝離層を介して光導 電層、 透明電極層を順次積層した第 2の穑層休とを、 第 1の積層体における接着層と第 2の積層体における光導 電層とを対向させてラ ミネー ト し、 次いでキ ャ リ アーフ ィルムを剝離することを特徴とする。
[0030] また、 キ ャ リ ア一フ ィ ルム上に剝離層を介してフ ィ ル タ層、 接着剤層を順次積層した積層体と透明支持休上に 透明電極層、 光導電層を順次積層した感光体とを積層体 における接着剤層と感光体における支持体を対向させて ラ ミネー ト し、 剝離層を設けたキヤ リ ァ一フ ィ ルムを剝 離するか、 または、 ラ ミネー トするとともに、 サ一マル へッ を使用して熱転写によりフィルタ層のみを感光体 支持体裏面上に形成することを特徴とするものである。 図面の簡単な説明
[0031] 第 1図は従来のホログラフィ技術を用いた力ラーフィ ルタ作製方法を説明するための図、
[0032] 第 2図は従来の染色タイブのカラーフ ィ ルタ作製方法 を示す図、
[0033] 第 3図、 第 4図は本発明のカラ一フ ィ ルタの作製方法 を説明するための図、 第 5図は本発明の力ラーホロダラムの複製方法を説明 するための図である。
[0034] 第 6図は本発明のフィルタ感光休製造方法で使用する 積層体の断面図、
[0035] 第 7図は本発明により製造されるフィルタ付感光体の 断面図、
[0036] 第 8図は本発明の他のフィルタ付感光体製造方法で使 用する積層体の断面図、
[0037] 第 9図は本発明の他の製造方法により製造されるフィ ルタ付感光体の断面図、
[0038] 第 1 0図は本発明の他の製造方法に使用される熱転写 装置の概略図、
[0039] 第 1 1図は静電画像記録方法を説明するための図、 第 1 2図は直流増幅型の電位読み取り方法の例を示す 図、
[0040] 第 1 3図は静電画像再生の概略構成を示す図
[0041] である。 発明を実施するための最良の形態 第 3図、 第 4図は本発明のカラーフィ ルタの作製方法 を説明するための図で、 図中、 3 1 は感光材料、 3 2は マスク、 3 3 , 3 4は照射光、 3 5は感光材料、 3 6は 再生光及び参照光である。
[0042] まず第 3図に示すように感光材料 3 1 とマスク 3 2と を所定間隔 Dだけ離して配置する。 マスク 3 2には、 例 えばス ト ライプ状のバタ一ンが描かれている。 そして感 光材料 3 1 とマスク 3 2のそれぞれ反対側から光 3 3 , 3 4で照射し、 マスク 3 2を透過した光を物体光、 光 3 3を参照光として感¾材料 3 1 に干渉縞を記録してリ ッ プマンホログラ厶を作製する。
[0043] 次に第 4図に示すように、 作製したホログラ ム 3 1 と 感光材料 3 5 とを所定間隔離して配置し、 感光材料 3 5 を通して光 3 6を照射する。 その結果、 ホロ グラ ム 3 1 からの反射回折光と照射光 3 6 との干渉縞 (マスク像) がホログラ ム 3 1から距離 Dだけ離れた位置に形成され る。 そこで、 感光材料 3 5 と干渉縞とが重なるように感 光材料 3 5を位置決めする。 こう してマスク像と感光材 料層とを重ねることができるので、 ボケが生ずることが なく極めてシャープなマスク像が記録でき、 精細なカラ —フ ィ ルタを作製することができる。 したがって感光材 料とマスクとは精密な密着を要することはない。
[0044] なお、 照射光 3 3、 3 4 と して、 それぞれ R, G, B 光を使用し、 マスク位置をずらせて 3回露光すれば一つ の感光材料に R, G, Bス ト ライプ像を記録することが できるので、 再生光 3 6 として R, G, B光を使用する ことにより R, G, Bス ト ライプ像を再生して記録し、 カラーフィルタを作製することが可能である。
[0045] また、 R, G, Bス ト ラ イ プ像を 3つの感光材料にそ れぞれ記録し、 再生時にホロ グラ ムと感光材料との位置 をずらせて記録するようにしても同様にカラ一フィルタ を作製することが可能である。
[0046] このように第 3図、 第 4図に開示した方法によれば、 感光材料とマスクとを精密に密着させる必要がなく、 ま たマスクの再生像の位置に感光材料を重ねて置く ことに より、 ボケが生ずることがなく、 極めてシャープなマス ク像を形成することが可能となる。
[0047] 第 5図はフィ ルタ と して適用可能なカラ一ホログラム の複製方法を説明するための図である。 図中 4 1 は感光 材料、 4 2はマスタ一ホログラムである。
[0048] 図においてマスターホログラム 4 2はリ ップマンホロ グラムであり、 それぞれの領域は R , G , Bの干渉パタ ―ンが記録されている。 このマスターホログラム 4 2に 対して感光材料 4 1を対向配置する。 そして、 感光材料 4 1側から R , G , B混合光を照射すると、 マスターホ ログラム 4 2からの反射回折光と入射光とにより干渉が 生じ、 その干渉縞が感光材料 4 1 に記録される。 こう し て一度の露光でマスタ一ホログラム 4 2のパタ一ンが感 光材料 4 1 に転写複製される。
[0049] なおこの場合、 感光材料とマスターホログラムの間隔 が大き過ぎると、 隣接領域からの反射光が混入し、 その 干渉縞も同一場所に記録されるて像のボケが生じてしま う。 したがって、 両者の間隔はなるべく狭くする必要が あり、 パターンの大きさ程度、 例えばス ト ラィプ型フィ ルタの場合ではス ト ラィプの間隔の 2分の 1以下程度と することが好ましい。 また、 上記実施例ではス トライプフ ィ ルタについて説 明したが、 本発明は必ずしもこれに限定されるものでな く、 例えばメ ッ シュ状フ ィ ルタ等に適用してもよいこと を言うまでもない。
[0050] このように第 5図に開示した方法によれば、 1回の露 光でマスターホ口グラムの転写複製が可能であり、 その 結果、 精密な位置合わせを要することがなく、 かつ解像 度のよい力ラ一ホログラムを形成することができる。
[0051] 次に、 カラーフ ィ ルタを静電潜像記録に適用する例と してカラーフ ィ ルタ付き感光体製造方法について説明す 第 6図は力ラ一フ ィ ルタ付き感光体製造方法に使用す る積層体を説明するための図で、 第 6図 (a)は第 1の積層 体、 第 6図 (b)は第 2の積層体の概略を示す断面図、 第 7 図は第 1の製造方法により製造されるフィルタ付感光体 の断面図で、 4 1 はフ ィ ルタ付感光休の全層構成、 4 4 はフ ィ ルタ、 4 5は感光体支持体、 4 6は接着剤層、 4 7は感光体電極、 4 8は剝離層、 4 9は光導電層、 5 0 はキャ リ ア一フ ィ ルムを示す。
[0052] まず、 本発明の第 1の方法により製造されるフ ィ ルタ 付感光体は、 第 7図に示すように支持体 4 5、 フ ィ ルタ 4 、 接着剤層 4 6、 感光体電極層 4 7、 光導電層 4 9 が順次積層された構造を有している。
[0053] このフ ィ ルタ付感光体は、 第 6図 (a)に示す第 1 の積層 体と第 6図 (b)に示す第 2の積層体とを、 第 1の積層体を その接着剤層 4 6の面より第 2の積層休の感光体電極層 4 7の面に対向させて積層することにより製造される。 第 1の積層体は支持体 4 5上にフィルタ 4 4、 接着剤 層 4 6が順次積層されて形成されている。
[0054] フィ ルタは、 感光材料として銀塩、 重ク ロム酸ゼラチ ン、 フ ォ ト レジス ト等のフ オ トポリマなどを使用し、 支 持体 4 5上に塗布して形成され、 この段階で苕色、 R、 G、 B染色、 またホログラム、 ドッ ト、 画像、 文字、 記 号等を記録させた層であり、 光導電層にパターニングす る機能を有するものである。
[0055] 例えば力ラーフ ィ ルタとしては、 フ オ ト レジス トを支 持体上にコーティ ングしたフ イ ルムをマスクパターンを 使用して露光して R、 G、 Bス ト ラ イ プパターンを形成 し、 それぞれ R、 G、 B染色することにより形成する方 法、 また色分解した光を、 それぞれ細いス リ ッ トを通す ことにより生じる R、 G、 Bの干渉^をホログラム記録 媒体に記録させることにより形成する方法、 または光導 電体にマスクを密着させて露光し、 静電潜像による R、 G、 Bス ト ライプパターンを形成し、 これをトナー現像 して 3回転写することによりカラー合成してトナーのス トラィプを形成する方法などにより作製することができ る。 このような方法で形成されたフィルタの R、 G、 B 1組で 1画素を形成し、 1画素を 1 0 jti m以下の微細な ものとして使用に供せられる。
[0056] このようなカラーフィルタの他に、 例えばホログラフ ィ ックフ ィ ルタ、 染色フ ィ ルタ、 顔料フ ィ ルタ、 干渉フ ィ ルタを感光体フィルタとして使用することができる。
[0057] この支持体上に形成されたフィルタ層上には第 2積層 体と接着させるための接着剤層を設ける。 接着剤として は透明接着剤を使用する必要があり、 溶剤に溶解させ、 また溶解させる必要がないものはそのままス ピンナーコ 一ティ ング法、 ブレー ドコ一タ法等により塗布すること により形成される。
[0058] 次に第 6図 (b)に示す第 2の積層体について説明する。 第 2の積層体はキャ リアフ ィ ルム 5 0上に、 剝離層 4 8を介して光導電層 4 9、 透明電極層を順次積暦して形 成される。
[0059] キャ リ アフ ィ ルムは光導電層 4 9、 透明電極層 4 7を 支持することができればよく、 紙、 プラスチックフ ィ ル ム、 シー ト等を使用できる。 このキ ャ リ アフ ィ ルム上に 形成される剝離層形成材料としては、 シ リ コ ーン系、 弗 素系樹脂等を使用することができ、 極性溶剤に溶解させ てコーティ ングにより形成するとよい。
[0060] この剝離層上に積層される光導電層は、 光が照射され ることにより、 光キャ リア (正孔、 電子) を発生し、 ま たそれらを輸送する機能を有する半導体層であるが、 例 えばアモルフ ァスセ レン、 アモルフ ァス シ リ コ ン、 酸化 亜鉛、 硫化カ ド ミ ウム、 酸化鉛などの無機光導電材料を 蒸着法、 スパッタ法、 プラズマ C V D法、 E C R C V D 法、 M O C V D法、 またバイ ンダー、 溶剤等と共にコ一 ティ ングすることにより積層することができ、 また有機 光導電材料をバイ ンダ、 溶剤等と共に上記剝離層上に塗 布することにより形成され、 機光導電材料としては電 荷発生、 および電荷輸送機能を併せ持った 層系、 また は電荷発生機能と電荷輸送機能を分離したいわゆる機能 分離型積層系があり、 どれを用いてもよいが、 例えば前 者のものとして代表的なものは P V K— T N F、 P V K 一 ト リ フヱニルメ タ ン系色素、 P V K—ピリ リ ゥ厶塩系 色素、 P V K—キサンテン系色素の混合系を用いた単層 感光層、 後者として電荷発生層として例えばァゾ系顔料 —バイ ンダー分散 、 フタ ロ シアニン一バイ ンダ一分散 系のようなものがあり、 電荷輸送層としてはヒ ドラゾン 系、 ピラゾリ ン系、 ポ リ ビニルカルバゾール ( P V K ) 系、 力ルバゾール系、 ォキサゾール系、 ト リ了ゾール系、 芳香族ァ ミ ン系、 了 ミ ン系、 ト リ フヱニルメ ノノ ン系、 多 環芳香族化合物系のものをバイ ンダ一と混合してものを 用いることができる。 また上記無機系光導電材料を有機 光導電材料及び有機電荷輸送材料を組合わせても良い。
[0061] 感光体支持体 4 5 としては、 感光体を支持することが できるある程度の強度を有していれば、 厚み、 材質は特 に制限がないが、 透明性が要求される。 硝子、 プラスチ ッ ク シ一ト等の剛体も使用できるが厚み 1 m m程度の透 明なガラス板、 或いは可撓性のあるプラスチックの透明 フ ィ ルム、 シー トが使用される。
[0062] 感光体電極 4 7は、 感光体支持体 4 5上に形成され、 その材質は比抵抗値が 1 06 Ω · cm以下であ^ば限定さ れなく、 半透明性の無機金厲、 または透明金属酸化物導 電胰、 四級アンモニゥム塩等の有機導電胶を使用すると よい。 このような感光体電極 4 7は、 感光体支持体 4 5 上に、 蒸着、 スパッ タ リ ング、 C V D、 コ 一ティ ング、 メ ツキ、 デイ ツ ビング、 電解重合等により形成される。 またその厚みは、 感光体電極 4 7を構成する材 Kの電気 特性、 および情報の記録の際の印加電圧により変化させ る必要がある。 この感光体電極 ! 7も感光休支持休 4 5 と同様に、 上述した光学特性が要求され、 例えば情報光 が可視光 (4 0 ϋ〜 7 ϋ 0 η τη) であれば、 I Τ◦ (In 203-Sn02) 、 S n 02 等をスパッタ リ ング、 蒸着、 また はそれらの微粉末をバイ ンダ一と共にィ ンキ化してコー ティ ングしたような透明電極や、 A u、 A l 、 A g、 N i、 C r等を蒸着、 またはスパッタ リ ングで作製する半 透明電極、 テ ト ラ シァノ キノ ジメ タ ン ( T C N Q) 、 ポ リ アセチレン等のコーティ ングによる有機透明電極等が 使用される。
[0063] また情報光が赤外 ( 7 0 0 nm以上) 光の場合も上記 電極材料が使用できるが、 場合によっては可視光をカツ トするために着色された可視光吸収電極も使用できる。 更に、 情報光が紫外 ( 4 0 0 ητη以下) 光の場合も、 上記電極材料を基本的には使用できるが、 支持体材料が 紫外光を吸収するもの (有機高分子材料、 ソーダガラス 等) は好ましくなく、 石英ガラスのような紫外光を透過 する材料が好ましい。 また光の入射面、 即ち第 7図に おける支持体 4 5、 又は第 9図におけるフ ィ ルタ 4 4上 面に反射防止 を形成してもよい。 この反射防止膜は、 フッ化マグネシゥム、 酸化チタ ン等の無機材料をスパッ タ、 蒸着等で薄膜状に単層、 又は複数層状に堆積させ形 成することができる。
[0064] 本発明は、 このようにして形成される第 2の嵇層休と 前記第 1 の積層体とを積層させるものであるが、 第 6図 (a)、 同図 (b)に示すように積層体をシー ト状で形成し、 接 着後に感光体形状に裁断してもよく、 また第 1の積層休 における支持体 4 5、 2の積層休におけるキャ リア一 フ イ ルム 5 0 をそれぞれプラ スチ ッ ク フ ィ ルムを使用す ることにより第 1の積層体、 第 2の積層体共に1 π—ル状 として、 第 1の積層体、 第 2の積層体の接着工程、 キヤ リ ア一フ ィ ルムの剝離工程、 感光体形状に裁断する工程 を連続的に実施してもよい。
[0065] 次に本発明の第 2の製造方法において使用する積層体 を第 8図に、 また製造される感光体を第 9図に、 それぞ れ断面図により示す。
[0066] 第 9図に示すように、 感光体は支持体 4 5の一方の面 上に接着剤層 4 6を介してフィルタ層 4 4を積層し、 ま た他方の面上に透明電極層 4 7、 光導電層 4 9を順次積 層して形成される。 この感光体は第 8図 )に示すキヤ リ ァーフ ィ ルム 5 0に剝離層 4 8を介してフ ィ ルタ 4 4、 接着剤層 4 6が積層された積層钵を、 その接着剤層 4 6 から、 第 8図 (b)に示す感光体における支持休 4 5に重ね て接着させ、 次いでキャ リアフ ィ ルム 5 ϋ及び剝離層 4 8を剝離することにより製造される。
[0067] 第 9図に示す感光休は、 その構成^の使用材料に閲し ては上記第〗 の感光体の製造方法で記載した材料を同様 に使用できる。 また、 その積層方法についても上記第 1 の製造方法で記載した方法に準じて積層することができ この第 2の方法においては、 笫 1の製造方法同様にシ 一ト状に形成した後裁断により感光体形状とし、 キ ヤ リ ァーフィ ルムを剝離して形成してもよいが、 ^ 8図 (b)に 示すように、 感光体を使用形状に形成しておき、 フ ィ ル タ層の剝離性を利用して第 1 0図に示すようにサ一マル ヘッ ド 5 9によりフィルタ 4 4層のみを接着層 6を介 して感光体 4 1上に熱転写させてもよい。 その際、 第 8 図 (a)に示す積層体として長尺のものを使 fflし、 移動させ つつ連続的にフィルタ層を感光体上面に転写させること により、 フ ィ ルタ付感光体の製造を自動化することがで きる。
[0068] 次ぎに、 第 1 1図により静電画像記録方法について説 明する。 図中 4 1 はフィルタ付感光体、 4 3は電荷保持 媒体、 5 1 は電荷保持層、 5 3は電荷保持媒体電極、 5 5は電荷保持媒体支持体、 5 7は電源である。
[0069] 本発明の感光体により静電潜像が形成される電荷保持 媒体 4 3は、 電極 5 3上に電荷保持層 5 1を積層するこ とにより形成され、 電荷保持層 5 1 は¾荷の移動を抑え るため高絶縁性の高分子材料からなるものであり、 比抵 抗で 1 0 1 4 Ω · cm以上の絶縁性を有することが要求され る。 また電荷保持層を構成する高分子材料としてはその ガラス転移温度が使用環境温度以上であることが必要で ある。
[0070] このような高分子材料は、 樹脂としては、 熱可塑性榭 脂、 熱硬化性榭脂、 紫外線硬化性樹脂、 電子線硬化性榭 脂等のエネルギー線硬化榭脂、 あるいはエ ンジニアリ ン グプラスチック等を使用することができる。 熱可塑性榭 脂としては、 例えば、 弗素樹脂、 例えばポリテ ト ラフル ォ ロエチ レン、 典素化工チレンプロ ピレン、 テ ト ラ フル ォロエチ レン一ノヽ0—フ レオ口ア レキ レビニ レエ一テ Jレ共 重合体、 またそれらのデイ スパージヨ ンタイプ、 または 変性タイプ (コーティ ングタイプ) 、 またポリエーテル エーテルケ ト ン榭脂、 ポリパラキシリ レン等を使用し、 電荷保持媒体電極上にコ一ティ ング、 蒸着する等ことに より層形成されるものである。
[0071] 第 1 1図においては、 このような電荷保持媒体 4 3に 本発明の感光体 4 1側から露光を行い、 電荷保持媒体上 に静電潜像を形成させる態様を示している。
[0072] 感光体 4 1 に対して、 1 0 ju m程度の空隙を介して電 荷保持媒体 4 3が配置される。 電荷保持媒体 4 3は、 1 mm厚のガラスからなる電荷保持層支持体 5 「上に 1 0 0 0 A厚の A ^電極を蒸着し、 この電極上に 1 0 ι τη厚の 電荷保持層 5 1を形成したものである。
[0073] まず、 同図 (a)に示すように感光体 4 1 に対して 1 0 m程度の空隙を介して電荷保持媒体 4 3をセッ ト し、 同 図 (b)に示すように電源 5 7により電極 4 7、 5 3間に電 圧を印加する。 暗所であれば光導電暦 4 9は高抵抗体で あるため、 電極間には何の変化も生じない力、、 あるいは 印加電圧の大きさ、 基板電極からのリ一ク ¾ により、 空隙にパッ シ ェ ン放電開始電圧以上の電圧が加わった場 合に、 空隙で放電が こり、 電荷保持媒体上に HS電流に 相当する静電電荷が形成される。 感光体 4 1側より光が フ ィ ルタ 4 4を介して入射すると、 光が入射した部分の 光導電層 4 9で光キ ヤ リャ (電子ホール) が生成され、 電荷保持媒体電極と逆極性の電荷がその中を表面に向か つて移動し、 その過程で空気問隙の電圧配分がパッ シ ン放電開始電圧を越えると、 電荷保持層 5 1 との閽にコ ナ放電が生じ、 或いは電界放出により光導電層 4 9か ら電荷が引き出され、 電界により加速されて電荷保持層 5 1 に電荷が蓄積される。
[0074] 露光が終了したら、 同図 (c)に示すように電圧を 0 F F にし、 次いで同図 (d)に示すように電荷保持媒体 4 3を取 り出すことにより静電潜像の形成が^了する。
[0075] このようにして画像が情報電荷としで蓄積された段階 で電荷保持層上に絶縁性保護膜を積層するとよく ( 0 . 4 ju m以下の胶厚であれば保護膜上から記録が可能であ る) 、 これにより情報電荷は明所、 暗所に関係なく放電 せずに長期間保存される。 情報電荷は、 単に表面に蓄積 させる場合もあり、 また微視的には絶縁体表而付近内部 に侵入してその物資の構造内に電子、 またはホールがト ラ ップされる場合もあるので長期間の保存が行われる。 電荷保持媒体への情報入力方法としては、 高解像度静 電カメ ラによる方法、 またレーザーによる記録方法があ る。 まず高解像度静電力メ ラは、 通常の力メ ラに使用さ れている写真フィ ルムの代わりに、 感光体と電荷保持媒 体とにより記録部材を構成し、 両電極へ電圧を印加し、 入射光に応じて光導電層を導電性として入射光量に応じ て電荷保持層上に電荷を蓄積させることにより入射光学 像の静電潜像を電荷蓄積媒体上に形成するもので、 機械 的なシャ ツタも使用しうるし、 また電気的なシャ ツタも 使用しうるものである。 また静電潜像は明所、 B 所に閲 係なく長期間保持することが可能である。
[0076] フィ ルタ 4がプリズムにより光情報を R、 G、 B光成 分に分離し、 平行光として取り出すカラ一フィ ルターの 場合には、 R、 G、 B分解した電荷保持媒体 3セッ 卜で 1 コマを形成するか、 または 1平面上に R、 G、 B像を 並べて 1 セッ 卜で 1 コマとすることにより、 カラ一撮影 することができる。
[0077] またレーザーによる記録方法としては、 光源としてァ ルゴンレーザー ( 5 1 4 . 4 8 8 n m ) 、 ヘリ ウムーネ ォンレーザー ( 6 3 3 η τη ) 、 半導体レーザー ( 7 8 0 η τπ、 8 1 0 n m等) が使用でき、 感光体と電荷保持媒 体を面状で表面同志を密着させるか、 一定の H 隔をおい て対向させ、 電圧印加する。 この場合感光体のキャ リア の極性と同じ極性に感光体電極をセッ トするとよい。 こ の状態で画像信号、 文字信号、 コー ド信号、 線画信号に 対応したレーザ一露光をスキ ャニングにより行うもので ある。 画像のようなアナログ的な記録は、 レーザーの光 強度を変調して行い、 文字、 コー ド、 線画のようなデジ タル的な記録は、 レーザ一光の 0 N— 0 F F制御により 行う。 また画像において網点形成されるものには、 レ一 ザ一光に ドッ トジヱネレーター 0 N— 0 F F制御をかけ て形成するものである。
[0078] 次に、 記録された静電画像の ¾生方法について説明す 第 1 2図は本発明の電荷保持媒体の静電画像^生方法 における電位読取り方法の例を示す図であり、 第 6図と 同一審号は同一内容を示している。 なお、 図中 6 1 は ' 位読み取り部、 6 3は検出電極、 6 5はガー ド電極、 6 7はコ ンデンサ、 6 9は電圧計である。
[0079] 電位読み取り部 6 1を電荷保持媒体 4 3の電荷蓄積面 に対向させると、 検出電極 6 3に電荷保持媒体 4 3の電 荷保持層 5 1上に蓄積された電荷によって生じる電界が 作用し、 検出電極面上に電荷保持媒体上の電荷と等量の 誘導電荷が生ずる。 この誘導電荷と逆極性の等量の電荷 でコ ンデンサ 6 7が充電されるので、 コ ンデンサの電極 間に蓄積電荷に応じた電位差が生じ、 この値を電圧計 6 9で読むことによって電荷保持体の電位を求めることが できる。 そして、 電位読み取り部 6 1で電荷保持媒体面 上を走査することにより静電潜像を 気信号と して出力 することができる。 なお、 検出電極 6 3だけでは電荷保 持媒体の検出電極対向部位よりも広い範囲の電荷による 電界 (電気力線) が作用して分解能が落ちるので、 検出 電極の ^ 111に接地したガ一ド電極 6 5を配匿するように してもよい。 これによつて電気力線は面に対して垂直方 向を向くようになるので、 検出電極 ΰ 3に対向した部位 のみの電気力線が作用するようになり、 検出電極面積に 略等しい部位の電位を読み取ることができる。 電位読み 取りの精度、 分解能は検出電極、 ガード電極の形状、 大 きさ、 及び電荷保持媒体との間隔によって大きく変わる ため、 要求される性能に合わせて最適条件を求めて設計 する必要がある。
[0080] また電荷保持媒体における像電荷を、 反射防止膜を設 けた電荷保持媒体電極側からレーザー光等を照射し、 電 気光学結晶を介して情報として再生してもよい。 この場 合電荷保持媒体はその構成材料は透明材料で形成する必 要がある。 また電気光学結晶はその光路中に配置すると よく、 このような電気光学結晶としてはチタン酸バリ ウ ム、 タ ンタル酸リチウム ( L i TaD 3)等電気光学効果を有 するものを使用するとよい。
[0081] 第 1 3図は静電画像再生方法の概略構成を示す図で、 図中、 7 1は電位読み取り装置、 7 3は増幅器、 7 5は C R T . 7 7 はプリ ンタである。
[0082] 図において、 電位読み取り装置 7 1で電荷電位を検出 し、 検出出力を増幅器 7 3で増幅して C R T 7 5で表示 し、 またプリ ンタ 7 7でプリ ン トアウ トすることができ る。 この場合、 任意の時に、 読み取りたい部位を任意に 選択して出力させることができ、 また反復再生すること が可能である。 また静電潜像が電気信号として得られる ので、 必要に応じて他の記録媒体への記録等に利用する ことも可能である。
[0083] フ ィ ルタ付感光体は電荷保持媒体と共に使用され、 電 圧を印加しつつ感光体側から露光されることにより、 感 光体における光導電層で生成される光キャ リ ァ (例えば ホール) が電荷保持媒体との電界に引かれて移動し、 光 導電層表面に達し、 感光体と電荷保持媒体の空気ギヤ ッ プで放電現象、 または空気層をイオン化する現象を生じ てフ ィルタを介した露光パタ一ンを静電荷として電荷保 持媒体に記録させるものである。
[0084] 本発明は、 フ ィ ルタ付感光体を製造するに際して、 ま ず支持体上にフィルタ層、 接着剤層を順次積層した第 1 の積層体と、 キ ヤ リ アーフ ィ ルム上に剝離層を介して光 導電層、 透明電極層を積層した第 2の積層体とを、 第 1 の積層体における接着層と第 2の積層体における透明電 極層とを対向させてラ ミネー ト し、 次いでキャ リアーフ イ ルムを剝離することにより製造することにより、 I T 0電極、 光導電層の蒸着による形成時の加熱によりフ ィ ルタ層の変色、 褪色等の影響をさけることができるとと もに、 フィ ルタを I TO電極上に接着層を介して直接積 層するものであるので、 効率よく フィルタ付感光体を作 製することができ、 またガラス等の支持体上に積層する 場合に比較して支持体によるスペースロスを無くすこと ができ、 鮮明な静電画像を電荷保持媒体に与えることが できる。
[0085] また第 2の製造方法である、 キヤ リアフィルム上に剝 離層を介してフィルタ層、 接着剤層を順次積層した積層 体と透明支持体上に透明電極層、 光導電層を順次積層し た感光体とを、 積層体における接着剤層と感光体におけ る支持体を対向させてラ ミネー ト し、 次いで熱転写によ りフィルタ層を感光体支持体上に転写することにより、 フィルタ層を容易に感光体上に積層することができる。 また積層体を長尺化しておく と、 多数の感光体上を積層 体を移動させつつフィルタ層を転写していく ことができ るので、 効率よく フィルタ付感光体を生産することがで さ ^ 0
[0086] 以下に、 フィルタ付き感光体の具体例を説明する。 〔具体例 1〕
[0087] (積層体 1の製法)
[0088] 洗浄済みガラス基板 ( l miD厚, サイズ 3ィ ンチ 上 に重クロム酸アンモニゥムをゼラチンに対し 1 0重量% 添加したゼラチン水溶液 (固形分 2 0 % ) を 4 0 t:に加 温し、 スピンナーコート、 2 0 0 0 r pmX 3 0 Sでコ ― ト した後、 水分除去のため 9 0でオーブンで 1時間乾 燥して 1 mの膜厚のゼラチン感光層を得た。 次にス ト ライ プ状のパターンク ロ ムマスク板をマスク面とゼラチ ン面と合わせ、 UV密着露光 (水銀灯) をマスク面から 行い、 2 0秒露光後、 媒体を取り出し、 4 0 の水溶液 中に浸積して未露光部分を溶解してネガパタ一ンが形成 された。
[0089] オーブン 7 0でで 1時間乾燥してパターンニングが終 了した。
[0090] 次にパターンニング済みの媒体を R染色溶液 (力ヤノ 一ル ミ一リ ングレッ ド R S, 日本化薬) ; 5 gZ^, 5 0で加温水溶液中に 3分間浸積した後取り出し、 水洗、 ス ピンナードラ イ (2 0 0 0 r pm, 1 0 S ) , 乾燥し てパター ンゼラチ ンを赤色に染色した。 更に保護膜とし てアク リ ル榭脂溶液 ( J S S, 日本合成ゴム) をス ピン ナ一コー ト 2 0 0 0 r pmX l O Sでコー ト後、 1 5 0 で 3 0分キュアリ ングして 0. 3 xmの膜を得た。
[0091] この工程を、 パターンク ロムマスクの位置をずらして G, Bについても同様の方法で繰り返し、 最終的に R, G, Bが 1 0〃mの線幅で並んだ染色型ス ト ライプカラ 一フ ィ ルタ ーを形成した ( G : 力ヤノ 一ルミ ー リ ンググ リ ーン 5 GW, B : カャノ ールサイ ァニン 6 B, それぞ れ 5 gZ£水溶液使用) 。
[0092] 得られたカ ラ ース ト ラ イ プフ ィ ルタ一層上に、 ポ リ ウ レタ ン接着剤溶液 (タケネー ト、 武田薬品製) をス ピン ナ一コー ト ( 1 0 0 0 r p mx 3 0 S し、 6 0で、 1 h r . 乾燥後、 膜厚 3 imの接着層を形成して、 積層体 I を作製した。
[0093] (積層体 2の製法)
[0094] 一方、 5 O jumのポ リ エステルフ イ ルム 1 0 c m角
[0095] (ルミ ラー ; パナック工業) に重剝離用シリコ一ン榭脂 (K S— 8 3 1、 信越シリコーン製) 溶液をドクターブ レード 4 m i 1 でコ ーティ ング後、 8 0 で、 1 h r . 乾 燥して膜厚 5 inの剝離層を形成した。
[0096] その剝離層上に、 P V K 1 0 g (亜南香料、 ッビコ一 ル 2 1 0 ) 、 2 - 4 - 7 ト リ ニ ト ロ フルォ レノ ン l g、 ポ リ エステル樹脂 1 g (バイ ロ ン 2 0 0、 東洋紡) をテ ト ラ ヒ ドロフ ラ ン 1 0 0 g中に溶解した混合液をブレー ドコータで 8 m i 1 で塗布し、 6 0で、 1 h r乾燥後、 膜厚 1 3 juinの感光層を得た。
[0097] 次に感光層上にスパッタ法を使用して、 I T O透明導 電膜を約 2 0 0 A形成して積層体 2を作製した。
[0098] (感光体の作製)
[0099] 上記積層体 1の接着層面と上記積層体 2の I T O電極 面を合わせ、 1 0 0でに加熱したシ リ コ ンローララ ミネ ータ中に通し ( 2 O cmZmin ) 、 積層体 1 と積層体 2と を接着させた。 冷却後、 P E Tフ ィ ル厶を剝離すること によって、 P E Tフ ィ ルム、 剝離層が合成媒体から剝離 し、 本発明の感光体を得た。
[0100] 〔具体例 2〕 洗浄済のガラス基板 ( 1 mm厚 3イ ンチ ø ) 上に中剝離 用のシリ コ―ン榭脂 (K S— 7 7 0、 信越シリ コ ン製) をスピンナ一コー ト 1 0 0 0 r p mx 3 0 Sでコ ーティ ングした後、 8 0 、 l h r乾燥して、 膜厚 l juiTiの剝 離層を形成した。
[0101] その上に実施例 1 と同様の材料、 方法で力ラース ト ラ ィプフィルタ一層を設けた。
[0102] 更にフ ィ ルタ一層上に、 アク リ ル酢ビ共重合体 (へキ ス ト合成、 1 0 %溶液ト ルエ ン) をス ピンナーコ ー ト 5 0 0 r p m X 3 0 Sでコーティ ング後、 6 0で、 l h r 乾燥して、 3 mの膜厚の接着層を形成して、 積層体 1 を形成した。
[0103] —方、 ガラス基板 ( 1 mm、 5 c m角) 上に、 セレンに 対しテルルが 1 3重量%の割合で混合された金属粒を用 い、 蒸着法により a— S e— T e薄膜を、 真空度 1 0一5 Torr、 抵抗加熱法で I TOガラス電極上に 1. 5 jum蒸 着した。 更に真空度を維持した形で同じく抵抗加熱法で セレンのみを蒸着して a— S e—T e層上に 2 5 〃mの a - S e層を積層して、 積層体 2を形成した。
[0104] 積層体 1、 2の表面同士を重ね、 5 0での加温状態で プレスを行った ( 1 0気圧、 1分) 。 その後合成媒体を 取り出し、 積層体 1のガラス基板を剥離することで積層 体 1のガラスと剝離層が剝離され、 目的の感光体が得ら れた。 産業上の利用可能性
[0105] 以上のようにボケが生ずることがなく極めてシャープ なマスク像が記録でき、 精細な力ラーフィルタを作製す ることができる。 この場合、 感光材料とマスクとは精密 な密着を要することはない。 また、 1回の露光でマスタ 一ホログラムの転写複製が可能であり、 精密な位置合わ せを要することなく解像度のよい力ラーホログラ厶を形 成することができる。 さらに、 効率よく フィルタ付き感 光体を作成することができるので、 鮮明な静電画像の記 録に適用した場合に多大の効果が得られる。
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
1 . 感光材料と所定のパターンを有するマスクとを所定 間隔離して対向配置し、 感光材料及びマスクにそれぞれ 反対方向から光を照射してホログラムを作製し、 次いで 該ホログラムと感光材料を所定間隔離して対向配置し、 感光材料を通してホログラムに光を照射し—、 反射回折光 と照射光の干渉縞を感光材料中に記録することを特徴と する力 ラ一フィ ルタの作製方法。
2 . 感光材料と所定のパターンを有するマスクとを所定 間隔離して対向配置し、 感光材料及びマスクにそれぞれ 反对方向から R, G , B光により、 マスク位置をずらし て 3回露光してホ口グラムを作製し、 次いで該ホ πグラ ムと感光材料とを所定間隔離して対向配置し、 感光材料 側から!?, G, B光をそれぞれ照射し、 反射回折光と参 照光の干渉縞を感光材料中に記録することを特徴とする カ ラ一フィ ルタの作製方法。
3 . 所定のパタ一ンがス ト ラィプパタ一ンである請求項 1または 2記載の力ラ一フィルタの作製方法。
4 . R, G, B情報が記録されたマスタ一ホログラムと 感光材料とを対向配置し、 感光材料側から R, G , Bの
3色混合光を照射し、 マスターホログラムの R, G, B 情報を感光材料に転写複製することを特徴とする力ラ一 ホ口グラムの複製方法。
5 . R、 G、 B情報がカラ一フィ ルタとしてのパターン である請求項 4記載の力ラーホログラムの複製方法。
6 . 前記 R, G , B情報は、 ス ト ライプパターンである 請求項 4記載の力ラーホログラムの複製方法。
7 . カ ラーホログラムがリ ップマンホログラムである請 求項 4記載の力ラーホログラムの複製方法。
8 . 感光材料とマスターホログラムとの間隔は、 ス トラ ィプの間隔の 2分の 1以下である請求項 5記載の力ラ一 ホ口グラムの複製方法。
9 . 透明支持体上に透明電極層、 および光導電層を順次 積層した感光体にフ ィ ルタ層を設けるにあたり、 支持体 上にフ ィ ルタ層、 接着剤層を順次積層した第 1の積層体 と、 キャ リ アーフ ィ ルム上に剝離層を介して光導電層、 透明電極層を順次積層した第 2の積層体とを、 第 1の積 層体における接着層と第 2の積層体における透明電極と を対向させてラ ミネ一ト し、 次いでキヤ リア一フ イ ルム を剝離することを特徵とするフィルタ付感光体の製造方 法。
1 0 . 透明支持体上に透明電極層及び光導電層を順次積 層した感光体にフィルタ層を設けるにあたり、 キャ リア 一フ ィ ルム上に剝離層を介してフ ィ ルタ層、 接着剤層を 順次積層した積層体と透明支持体上に透明電極層、 光導 電層を順次積層した感光体とを、 積層体における接着剤 層と感光体における支持体を対向させてラ ミネー ト し、 次いでキャ リア一フィルムを剝離することを特徴とする フィルタ付感光体の製造方法。
1 1 . 上記キヤ リアーフ ィ ルムを剝離するに際して、 熱 転写によりフ ィルタ層を感光体支持体上に転写すること を特徴とする請求項 1 0記載のフ ィ ルタ付感光体の製造 方法。
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